株主の皆さまには、平素より当社グループの事業に対し格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
当社グループは令和6年2月11日に、母体である三重交通株式会社の創立から数えて80周年を迎えることができました。これもひとえに、株主の皆さまをはじめとするすべてのステークホルダーの方々のご支援の賜物であり、心より感謝申しあげます。
さて、当上半期のわが国経済は、物価や金利が上昇傾向にあったものの、雇用環境の改善や賃上げの浸透、インバウンド需要の拡大等により緩やかな回復が続きました。一方、為替市場の不安定な動きや、世界各地での地政学的リスクの高まりなど先行きは不透明な状況で推移しました。
このような状況の中、当社グループでは、成長ドライバーである不動産セグメントへの投資を着実に進め、愛知県名古屋市内で2つのオフィスビルを新たに開業するなど、収益基盤の拡大を図りました。また、プレイズ白子駅前をはじめとする分譲マンションの引渡しが進捗したことや、ポストコロナで回復が見られるレジャー需要を取り込んだことで、当上半期は前年同期と比較し増収増益となり、利益項目は上半期における過去最高益を達成しました。
さて、昨年5月に策定した中期経営計画(2023-2026)は2年目を迎えました。今年度も最重要方針である「安全・安心・安定・快適なサービスの提供」をはじめとする6つの重点施策を中心に事業を推進しています。特に、昨今大きな社会的課題となっている人手不足への対応については、労働環境の改善や採用活動の強化を行うとともに、初任給の引上げなど若手人材の処遇改善を実施しました。急激な事業環境の変化にも対応し、今後も持続的な成長を続けられるよう、日々努力してまいります。
なお、当期の配当金につきましては、中間配当は当初の予定どおり6円とさせていただきますが、期末配当は10月23日に公表いたしましたとおり、予定より2円増配の8円とし、年間14円となる見込みです。
株主の皆さまにおかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
令和6年11月