三重交通グループでは、
豊かな自然を未来につなぐため、
グループ一体となって環境負荷低減に
取り組んでいます。
三交興業(株)は、2022年度からCO2削減のためプラスチック製素材から環境に配慮した素材への変更に取り組み、2024年2月には同社のレストラン、団体予約レストラン、直営売店を利用するお客さまを対象に提供するすべてのストロー、マドラー、スプーンを紙製又は、木製に変更しました。
2022年度からは三重県外の都市部、海外からの観光客の利用も増え始めており、このような取組みを同社のPRにもつなげてまいります。
(株)三交インでは、「楽しくECOを考えます」のスローガンのもと、客室に歯ブラシなどのアメニティは用意せず(一部店舗除く)、ロビーにて「必要なものだけ」を自由に選べる「アメニティBAR」を設置しています。
(株)三交イン及び鳥羽シーサイドホテル(株)では、歯ブラシ、カミソリなどのアメニティグッズを、プラスチックから再生プラスチック、植物由来成分配合プラスチック製品に入れ替えることや、提供方法を変更することで、プラスチック製品の削減に取り組んでいます。
また、(株)三重カンツリークラブにおいても、脱プラスチック化への取組みとして、2024年度から、浴場にてお客さまへ無償配布していたアメニティのうち、プラスチック製カミソリを環境にやさしい再生可能・植物由来成分配合プラスチック製品へ、歯ブラシを再生プラスチック製品へ入れ替え、プラスチック製品の削減に取り組んでいます。
(株)三交クリエイティブ・ライフ及び(株)三交シーエルツーが運営するハンズのFC店舗では、店頭で使用しているPOP資材を、用途や使用する場所の条件を満たす所より順次、プラスチック素材のスチレンボードから環境に配慮した段ボールパネルへの移行を進め、プラスチックの使用量削減に取り組んでいます。
(株)三交インは、2024年4月までに全15店舗において「Suprelle blue(スープレールブルー)」を使用した寝具の導入を完了しました。「Suprelle blue」とは、独ADVANSA社が「Plastic Bank」と提携し生産している、沿岸国の貧困層の方々が回収した海洋プラスチックごみになるリスクが高いプラスチックごみを主原料とする中わた素材です。また、回収されたごみはブロックチェーン管理されたデジタル通貨に交換されることから、同素材を使用した寝具を導入することにより、「海洋プラスチックごみの削減」と「貧困の削減」を同時に実現できます。
三重交通コミュニティ(株)では、管理を受託しているマンション管理組合に対して電気防食(ラスカット)による給水管の保全提案を行っています。給水管のメンテナンスについては、全交換する方式が一般的ですが、それに伴う大量の廃材発生を防ぐため、管内部の耐久性向上に有効な電気防食(ラスカット)を使用し、管の継ぎ手部分に発生する錆こぶを抑止しています。
三交不動産(株)では、脱炭素社会を目指す中で、紙や印鑑の使用を前提とした業務システムの改革を進めています。従来紙面で行っていた取引先との注文書・請書の授受、社内の経費精算や伝票審査などを電子化し、紙の使用量を削減しました。加えて、2023年10月からは一般のお客さまとの契約書についても電子化を導入しています。封筒・送付状や文書の輸送に関わるCO2排出量も考慮した場合、さらに大幅な環境負荷低減となります。
また、(株)三交インでは、チェックイン時にお客さまにご記入いただくアライバルカード(宿帳)を電子化し、館内案内についても、QRコード※をお手持ちのスマートフォン等で読み取ってご覧いただけるシステムを導入しており、紙資源の削減に努めています。
QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
三重交通(株)は、自主的な環境保全活動に関する認証制度、「グリーン経営認証」を本社及び全営業所において取得しています。グリーン経営認証は、国土交通省の外郭団体「交通エコロジー・モビリティ財団」が認証機関となり、「環境保全のための仕組み・体制の整備」「エコドライブの実施」「低公害車の導入」等の6項目について、一定レベル以上の基準を満たす事業所に対して認証及び登録を行う制度です。
取得事業所は以下のとおりです。
三重交通商事(株)が亀山市で運営するガソリンスタンド「セルフステーション亀山SS」は、2021年6月に環境省・資源エネルギー庁から「大気環境配慮型SS」に認定されました。給油中に放出される大気汚染の原因物質の一つである燃料蒸発ガスを、二重構造となった給油ノズルで吸引して液化、再利用するとともに、ガソリン特有のにおい対策にも有効な給油機を導入した、環境と人にやさしいガソリンスタンドです。
同SSを皮切りに、2024年1月に「セルフステーション松阪船江SS」、同年3月に「セルフステーション桑名大山田SS」も認定を受け、今後も他SSにおける取組みを進めます。
鳥羽シーサイドホテル(株)は、宴会の食べ残しを減らすため、乾杯後30分間は席を立たずに料理を楽しみ、シメ10分前に各自の席に戻って再度料理を楽しむことを呼びかける「3010運動」を実施しています。
三重交通コミュニティ(株)は、清掃管理業務を受託している一部の施設で、エコマークの認定を受けた道具で業務を行っています。
名阪近鉄旅行(株)は、SDGsの促進及び地域一体となった観光地の再生のため「カッコーパルック サステナブルバスツアー」を、2024年1~2月に渥美半島行きにて実施しました。持続可能な取組みや渥美半島の魅力などを体験しながら学べるコースを設定し、約1,200名が参加しました。